国登録有形文化財『蛇の鼻御殿』の玄関を入るとすぐ左側に、秋田杉の一枚板に描かれた馬の作品があります。馬を主題にした作品を多く描いた海老根駿堂(明治38年-平成元年)の作品『蒼龍山荘百香院南窻(窓)下記念日馬遊図』です。背景にはけぶる様に描かれた安達太良連山、その手前に草をはむ馬たちの姿が描かれています。海老根駿堂は日本美術界では広く名の知れた画家ではありませんが、馬というモチーフに特化して描き続けた画家として知られ、神社への奉納作品や、公共的な場の大規模な作品を制作した画家でもありました。また、この建物の主、伊藤弥(わたる)は、福島競馬場の建設に貢献した人物の一人でもあります。今年は午年です。訪れた際には是非ともご覧になっていただきたい作品の一つです。






